トレーニング

ハイパフォーマンスを発揮できる身体を作る


ケガの予防も、競技能力の向上もトレーニングの目標は少し違えど、ハイパフォーマンスを発揮できる身体を作る事」が重要と考えています。
そのためにすべきことは

全身を協調して使えるようにする
楽で効率の良い動きが出来る

この二つが必要となってきます。

スポーツでの競技能力(技術)を伸ばす、最短ルートは身体能力を高めてあげることです。
どれだけ大きく強い身体を持っていても、それを使いこなすための「脳」からの指令が上手く出せていないと、身体を思い通りに扱うことはできません。
思い通り扱えない方が、練習で技術を磨こうとしても、上達は少し遠回りになってしまいます。
最悪の場合、『故障』につながってしまいます。

そうならないために、まずは身体を“思い通り”に動かせるようにしていきましょう。

  

運動神経を向上させる“感覚統合”とは


人間には 五感(視覚、聴覚など)

と呼ばれるものや、平衡感覚など様々な感覚があります。
人は常にこの感覚を感じながら、運動神経にも命令を出し運動をおこなっています。
先述したような様々な感覚と運動神経との【神経ネットワーク】がうまく繋がっていないと
・柔軟な動き
・素早い動き
・力の抜けたスムーズな動き
といった動きはできないものです。

この神経ネットワークの向上をさせることを【感覚統合】といいます。
当院での運動指導はこの【感覚統合】の要素も取り入れています。

例えばサッカーのドリブル動作・・・
この動きひとつを見ても
・走りながら
・ボールをコントロールする

この二つの動作を同時に行っているわけですが、もっと細かく見ると


①目でボールを見る
②姿勢を保つ
③足でボールを触る
④走る(前に進む)

といったように、瞬時に複数のことを同時に行っています。

これらは人が「意識」して行なっている部分と、「無意識」の部分が重なり合って実行しているわけですが、感覚統合が未熟な選手や子供達はこれらの動作を行うときに、脳が何か一つに集中し過ぎてしまい別の動作が疎かになってしまいます。
これら全ての動きを、スムーズに同時に処理できる脳と体の連携を作ってあげることが【感覚統合トレーニング】なのです。

【感じて認識して動く】
人間の全ての運動は
感覚神経への刺激→脳→ 筋肉に運動命令を送って、実行しています。

【感覚】と【脳】 を繋げると、身体は今以上に動きの質が上がり、大きな力を発揮出来たり、パフォーマンスがアップします。

ビジョントレーニング

【当院のビジョントレーニングに対する考え方】

目と首と背骨の関係性


目は見るためだけでなく、柔軟性や筋力の発揮とも大きな関りを持っています


この赤ちゃんを見てもらうと分かりやすいですが、人の眼球は見たい方向にギョロっと動きますが、目だけを動かして見られる範囲には限界があり、自分の後ろ側を見る時は首の回転や背骨の動きも一緒に手伝ってあげなければ見ることが出来ません。
このように目の動きは背骨と常に協力し合って動いているため、『眼』『首』『背骨』を別々に考えず、これらを同時に機能を高めていく事が重要になります。

目と首の運動低下での痛みの例
【デスクワークでの眼精疲労】
デスクワークでは目を
・一定の距離を見つめている
・眼球の狭い動き
 →この眼球動作を行わないことは、同時に背骨や首の動きも静止させてしまいます。
その結果、目も首も腰も動かない状態になり、疲れや痛みの原因になってしまうのです。

目と首の連動による運動能力向上の例
【バッティングの腰の回転力】
バッティング動作では腰の回旋(背骨の回旋)が最重要です。
先述したように背骨の動きは目の動きに伴って大きく動くため、
目と腰の連動性を高めて上げることでも、バッティングにおける腰の回旋力は高まります。

動いているものをしっかりと目で捉えるためには?


人間の目は、
①見る→②認識・処理→③反応というような流れで成り立っています。

動体視力向上のトレーニングでは、【①見る】の部分に特化したものがほとんどです。
当院で行うトレーニングは【②認識】の部分を向上させます。
この認識は脳内での【イメージ力】が大きく関わってきます。

『動くものを脳内でイメージする力』この部分が動体視力向上に役立つのです。

ここであげた内容は一例でしかありませんが、「ビジョントレーニング」は目だけを単体で動かすよりも
・首や背骨といったように全身を含めて同時に使う事
・脳の働きも含めて考えてトレーニングをする事
がとても重要になってくるのです。

目と身体の機能を向上させたい方、お気軽にご相談ください。

※弱視や斜視など目の疾患を伴う恐れや疑いのある場合はまず必ず眼科を御受診下さい。